「ジョン・ウィック:チャプター2」キアヌ・リーヴス&チャド・スタエルスキ インタビュー


「ジョン・ウィック:チャプター2」キアヌ・リーヴス&チャド・スタエルスキ インタビュー


キアヌ・リーヴス&チャド・スタエルスキ

─楽しむのが一番!キレキレアクションに潜む流儀とは─

取材・文/映画ナタリー編集部

キアヌ・リーヴスが演じ、世界中にその名を轟かせた最強の男ジョン・ウィックが帰ってきた! 前作の日本公開から早2年、「ジョン・ウィック:チャプター2」が7月7日に全国で封切られる。亡き妻の遺した愛犬をマフィアに殺され、壮絶な復讐に身を投じた元殺し屋ジョンが、今作では米ニューヨークからイタリア・ローマに場所を移して大暴れ。銃とカンフーを融合させた“ガンフー”をはじめ、ナイフや車を自在に操る超絶アクションもパワーアップしている。

ビデオパスでは、本作のプロモーションで来日したリーヴスと監督のチャド・スタエルスキにインタビュー。アクションへのこだわりや撮影現場での在り方を語ってもらった。

キアヌ・リーヴス
1964年9月2日、レバノン生まれ。カナダで育つ。「ビルとテッドの大冒険」「マイ・プライベート・アイダホ」などに出演した後、1994年公開「スピード」が世界的なヒットを記録。主演作に「マトリックス」シリーズ、「ディアボロス 悪魔の扉」「イルマーレ」「コンスタンティン」「47RONIN」「ノック・ノック」などがある。2013年製作「ファイティング・タイガー」では主演とともに初監督にも挑んだ。

チャド・スタエルスキ
1968年9月20日、アメリカ生まれ。アクション / スタントコーディネーターとして「マトリックス・リローデッド」「マトリックス・レボリューションズ」「300<スリーハンドレッド>」「ウルヴァリン:SAMURAI」などの作品に携わる。1999年公開「マトリックス」ではキアヌ・リーヴスのスタントダブルを担当した。

──「ジョン・ウィック」がヒットしたことで、ご自身の周りでも大きな反響があったのでは?

キアヌ・リーヴス 前作を観た友人の多くは、オープニングの物静かなシークエンスを気に入ってくれたみたいだよ。喪失感で始まり、アクションの連続によって充足感に満ちていくのがよかったとコメントしてくれた。まさに監督がそういう映画にしようとしていたから、うれしい言葉だった。

キアヌ・リーブス

キアヌ・リーヴス

チャド・スタエルスキ 「いい意味で期待を裏切られた」っていう感想が一番うれしかったね。「今まで観てきたアクションヒーローものと全然違う!」って。アクション映画としてはけっこうリスキーなことをやっているんだよ。だってアーノルド・シュワルツェネッガーは子犬を殺されて泣いたことはないでしょ? だからこそみんなジョン・ウィックのキャラクターを気に入ってくれたと思うんだ。いち観客としての視点を失わず、自分たちも観たいと思う映画を作れた。それがちゃんと伝わったのかな。

──シリーズ第2弾となる本作では「マトリックス」で共演経験のあるローレンス・フィッシュバーンも参加しました。「マトリックス」はワイヤーとVFXを駆使したアクションで話題を呼びましたが、「ジョン・ウィック」は現実世界に根ざしたリアルファイトが多くのファンを惹き付けていますね。

リーヴス ワイヤーアクションはちょっとだけならやったことが……いや、嘘をついた。たぶん誰よりもやっていた時期があるよ、昔ね(笑)。

スタエルスキ そうだよね(笑)。

リーヴス ワイヤー(アクション)でも、車を運転したり走ったりするのでも、やっぱり自分でアクションに挑戦するのが好きだ。顔だけスキャンされて、「よし、今日の撮影は終わり。あとは別の人がやるから」っていうのは嫌だよ、自分だって楽しみたい! でもこれは演者としての気持ちなのかな。監督としてはどう?

スタエルスキ 僕もリアルなものを作りたいし、俳優には挑んでもらいたい。それにキアヌが演じるジョン・ウィックが観たい。観客だってCGとわかって観るより、俳優が全部演じているほうが観ていて面白いでしょ? CGを駆使したスーパーヒーローものも好きだけど、リアルなアクションのほうがより好きだな。

スタエルスキ

チャド・スタエルスキ

リーヴス やっぱり楽しまなきゃね。

──ジョンが敵に必ずヘッドショットを決めるのは、「ジョン・ウィック」のアクションにおける流儀と言えると思います。ほかにこだわった部分はありますか?

リーヴス ジョンだったらこうやってリロードするよね!っていうのを考えるのがすごく楽しいんだ。

スタエルスキ キアヌの撃ち方は本当にプロそのもの。銃を引っこ抜くのも相当練習しないと難しい。刀を抜くのと同じで、かなりの練習が必要なんだ。でもキアヌはわき目も振らず前を見据えたまま銃を抜けるんだ。

──ジョンは普段の生活では、電話したりペンを持ったりするときに左手を使いますよね。でも戦うときには右手で武器を扱います。利き手の使い分けに何か意図はあるのでしょうか?

ジョンウィック2

「ジョン・ウィック:チャプター2」より。

リーヴス 特にないよ。銃のマガジン(弾倉)やパーツが右手で持つようにデザインされているから、銃は右手で持つ。何回か左手に持ち替えた場面もあるけど……右手をメインにしているのは、銃の持ち方として自然だからという物理的な理由さ。

スタエルスキ でも彼、けっこう両手でいけるんですよ。ほぼ両利き。

リーヴス ジョンが両手を使えるのは暗殺者としてのスキルや強さより、生き延びるという点で大きく貢献してると思う。弱さは感じたくない。強さを信じて戦いたい。そこにオプションを与えてくれるのが“両利きである”ということなのかな。

ジョンウィック2

「ジョン・ウィック:チャプター2」より。

スタエルスキ 撮るほうも楽だよ、どっちからでもカメラで狙えるからね。だからジョンが両利きであることは、僕が一番便利に感じているかもしれない(笑)。

──ところで「ジョン・ウィック」シリーズの中には、殺し屋という職業における暗黙のルールが多数存在していますよね。俳優という職業にも掟のようなものはあるんですか?

リーヴス あるよ。アル・パチーノに聞いたのは、「ディレクターズチェアには座っちゃ駄目だよ」(笑)。「悪運に見舞われるから」って。だから現場で若い子が監督の椅子に座ろうとしていたら、そこはやめたほうがいい!って注意してる(笑)。

スタエルスキ 実際、キアヌは俳優だけじゃなくクリエイティブプロデューサーにもなってくれるんだ。脚本の相談に乗ってくれるし、リハーサルも見てくれるし、ロケハンにも来てくれる。アイデアを練るときの一番いい相談相手だよ。前作でイアン・マクシェーンを紹介してくれたのも彼だし。あと、「いいプロデューサーを必ず側に置いておくんだよ」とアドバイスもくれた。当時の僕にはいいプロデューサーがいなかったけど、代わりに彼がいてくれたんだ。

ジョンウィック2

「ジョン・ウィック:チャプター2」より。

──では最後の質問です。ジョンは愛するものを失って復讐心に駆られる役ですが、ご自身が奪われたら復讐したくなるほど愛しているものはなんですか?

リーヴス 難しい質問だ! でも普通のものばかりだよ。友情、おいしい食事、安眠……。バイクも犬も好きだ。嫌いなものより好きなもののほうが多い。

スタエルスキ 僕は「ジョン・ウィック:チャプター2」を酷評されたら復讐したくなるね!

リーヴス ハハハハ!(笑)

「ジョン・ウィック:チャプター2」は7月7日より全国劇場にてロードショー

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出演:
キアヌ・リーヴス

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